第22回 | きっかけの大切さ「僕の心に残っている生徒さん」 |
[18-07-09] |
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前回は、スクールで生徒さんに教えていることなどについてお話しました。
今回は少しお話の方向性を変えて、僕の印象にとても残っている生徒さんのことについて少しお話したいと思います。
毎年、僕のスクールに入りたいと応募して入学してくれる方がみえますが、そのほとんどがセミプロや趣味でやっていたりといった経験者です。
ただ、20歳の人もいるし30代後半の人もいて年齢はバラバラ。
バルーン、ジャグリング、パントマイムなど大道芸をやっていた人だけでなく、演劇やオペラをやっていたという人もいて、本当にいろいろです。
そんな中、僕の心にとても残っている生徒さんがいました。
応募してきてくれたのは、千葉県出身の40歳くらいの男性。
人を楽しませたり驚かせたりするのが元々好きだったものの、全くの初心者でした。
前年の末に奥様を亡くされ、これからどうしていけばよいのかを見失っていた。そんな時にバルーンアートに出会い笑顔になることができた。
「だから、自分もバルーンアートをやってみたい。自分に生きる希望をくれたパフォーマンスにもっと関わりたいんです。」と想いを伝えてくれました。
僕は、人生の絶望を感じていた時にこのスクールに出会ったという方にお会いしたのは初めてでした。
やっぱり大道芸には人を元気にする力がある。
そして、絶望の淵にいた人が前に進むお手伝いを僕のスクールはさせてもらえる。
この男性のお話に心から感動し、このスクールを作ってよかったと本当に感じました。
“きっかけ”ってとても大事だと思うんです。
後々、自分はどうしてこれをやっているんだろうと原点を振り返った時に、このきっかけがあるとずっと続く。1日の行動も全く変わってくると思う。
なんとなく新しいことを始めるということもあるかもしれないけど、ほとんどのことにはどんなに小さくてもきっかけがあるはず。
ふと振り返った時に、そのきっかけやその時感じたことを思い出して、なぜ今それをやっているのかという理由が明確だったら、きっとまた頑張ろうって思えますよね。
スクール入学試験の面接でも、なぜ入学したいのか?などといった気持ちはしっかりとお聞きするようにしています。
最初にお話したように、今は生徒さんのほとんどがセミプロや経験者ですが、大学に行っていなければこのスクールに通いたかったなと言ってくれる人も実際にいて。
なので今後は、経験者じゃなくても、高校生や大学生が卒業したら行きたいなと思えるような体制をできるだけ早くしっかりと作り上げたいと思っています。
【次回予告】
次回のテーマは未定です。
のぞみ
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